栄養について

「健康の三大要素」とは、「構造」と「化学」そして「精神」であると、カイロプラクティックの創始者D.Dパーマーはいいました。
これまでも「神経のはたらき」によってコントロールされている「構造」について、そしてメンタル的な要素が身体に影響を与えるという「精神」について、実際の症例を交えてお伝えしてきました。
次に「化学」、すなわち「栄養」についてもお伝えしようと思います。今回は「塩」についてお話しさせていただきます。
「健康のために塩を控えめにね。」や「高血圧に塩は大敵だ。」ということも、よくマスコミで報道されています。
しかし、塩分の摂りすぎによる高血圧症の患者さまは、それら全体の1~2%に過ぎないという報告があります。90%以上の方が、原因のわからない「本態性高血圧」と、呼ばれるものです。
医療機関や行政が「減塩指導」を始めて40年ほどになりますが、おかげで日本人の塩分摂取量は大きく減りました。しかし、高血圧症の患者さまは減少していません。
細胞の形を維持することも、体液のコントロールも、筋肉を動かすことも、胃液の成分にも、腎臓が尿をつくる際にも「塩」が大きく関与しています。
摂ってはいけない塩は、99.9%塩化ナトリウムである、昔に専売公社が発売していた粗悪な塩(?)なのです。
本来の「塩」は、海水を煮詰めたり、天日で乾かして作られたものであり、その中には必要なミネラル分も含まれています。
過度な減塩は体調をこわしますから、「減塩すれば病気知らず。」などと考えるのは危険なことだと言えるでしょう。