若ごぼう

大阪府八尾市の特産物「若ゴボウ」が、おいしい季節です。「若ゴボウ」には、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるとされる「ルチン」が、葉っぱに大量に含まれています。
「ルチン」は、毛細血管を強化し、血栓を防いで血流をスムーズにする働きがあります。ソバやアスパラガスに多く含まれていますが、「若ゴボウ」はそれ以上で、「ルチンの王様」と呼ばれる「ダッタンソバ」にも匹敵することが確認されました。
「若ゴボウ」は、江戸時代に大阪市の上町台地で栽培が始まったそうで、大正のころに八尾市でも栽培が広がりました。現在、八尾市の南高安地区を中心に栽培されています。
風味はゴボウに似ていますが、根や軸を天ぷらや煮物にしたり、葉っぱを煮浸しやあえ物、いためものにしたりと、捨てると子はないほどです。
しゃきしゃきした食感で、食物繊維やビタミン、鉄分、カルシウムが多く、健康食品としても人気が高い野菜です。