消炎鎮痛剤

今日の大阪はひんやりしました。温度変化や気圧変化が自律神経に影響して、そのバランスが乱れやすくなります。その結果として、「寝違い」や「ぎっくり腰」が増える季節です。
今朝は急な痛みによる「助けて!」コールが数件ありました。その中でも首の痛みを訴える方が多くみられました。
「毎日忙しくて、1ヶ月前から何となく首の両側が痛んでいたのですが、一晩寝ると楽になるので、放っておきました。今朝から痛くて仕事にならない。」と、30代の男性。
強く痛むときには、以前に病院でもらった「消炎鎮痛剤」入りの「湿布薬」を貼って、一時的にその場をしのいでいたそうです。
気軽に使われるこの「湿布薬」、痛みが取れるのは良いのですが、この薬は交感神経を刺激して血流を止めることで患部を冷やしてしまいます。
捻挫をしたときのように、短期間の使用でしたら問題はないのですが、長期にわたって使い続けると、血流が止まってしまいます。
この30代の彼の場合は、毎日の仕事の忙しさのために交感神経優位となって、筋肉の過緊張から痛みが起きたと考えられます。
こんな場合に「消炎鎮痛剤」入りの「湿布薬」を使うと、余計に交感神経優位となって、痛みが取れるどころではありません。