首から後頭部にかけての痛み

40代男性が、首から後頭部にかけての痛みを訴えて来院されました。重く締め付けられるような痛みで、鎮痛剤で痛みを抑えようかとおもったが、ぐっと我慢して来院されました。
眉間に皺を寄せ、頭を少し垂らし気味で座られていました。この患者さまは、当初腰痛で来院されたのですが、すでに腰痛はなく、今回で4回目のカイロプラクティック・ケアです。
コンピュータ・サーモグラフィTyTron C-3000では、下部頚椎と上部頚椎の部分で大きく反応していました。このような反応は初めてのことで、痛みはじめた状況を詳しくお聴きしました。
今朝、畑に噴霧器を使って除草剤を蒔いてから、首から後頭部にかけての痛みがはじまったということでした。
アクティベータ・メソッドで骨盤部分、背中、首と、ベーシック・ケアを終えました。ベーシック・ケアの途中で、首の違和感はなくなったのですが、頭痛がとれていませんでした。
そして、背中と首のジョイント部分と、首の前にある大きな筋肉に対してアドバンス・ケアをおこないました。
その直後、首から後頭部にかけての痛みはなくなりました。専門的には「胸鎖乳突筋の筋筋膜性の症状」でした。
あまり慣れない作業(肉体的ストレス)を、猛暑の中(気候的ストレス)でおこなったということが、今回の症状の要因となったようです。
また、除草剤(化学的ストレス)の噴霧や、作業に関する感情(精神的ストレス)なども、その要因と考えることができるでしょう。
これらのストレス要因に、上手に適応できるような身体作りをお手伝いできるのが、カイロプラクティックの素晴らしいところです。