お尻と太腿の裏側、そしてふくらはぎの痛みとしびれ

40代の男性が、右お尻と太腿の裏側、そしてふくらはぎのしびれと痛みを訴えて来院されました。この症状は、2週間ほど前に突然始まったそうです。
かかりつけの病院での診察では「坐骨神経痛」との診断で、後日のMRI検査で「腰の4番と5番の間に椎間板ヘルニアがみられる」とのことでした。
病院での治療は、症状を和らげるための「ブロック注射」と「腰の牽引療法」がおこなわれています。このような対症治療は、整形外科でお決まりのようになっています。
日本の腰痛の権威である福島県立医科大学の菊地教授は「椎間板ヘルニアは腰痛や下肢痛の原因ではありません。」と、先般のJACシンポジウムでもおっしゃいました。
古い考え方に凝り固まっているせいでしょうか、教授の教えはまだまだ浸透していないのが現状で、一般の方々は「椎間板ヘルニアが痛みの原因」だと思われています。
この患者さまのケースでは、右のお尻の筋肉とふくらはぎに、「トリガー・ポイント」と呼ばれる「筋肉の硬いしこり」がみられました。
アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアと、トリガー・ポイントに対してケアをおこなうと、その場でしびれが少なくなっていきました。
ブロック注射でも消えなかった痛みが、パチン!パチン!というアクティベータ器の軽い振動刺激で消えたことに、大きな驚きを感じておられました。
と、いうのも、「カイロプラクティックは、ボキボキされて痛いものだ」と、耳にされていたようで、相当な覚悟で来院されたようでした。
西洋医学も「できるだけ患者さまに負担をかけないような治療」に変化しています。カイロプラクティックも、患者さまに身体的・精神的に負担をかけない方法に進化しています。