左鼠経部からお尻にかけての痛み

60代男性が、左鼠経部からお尻にかけてのだるく重い痛みを訴えて来院されました。この痛みは 、先週末にヨットに乗ってから起きたそうです。
患者さま 「ヨットを元に戻そうと体重をかけて作業をしてからなんです。
      これって、ぎっくり腰ですか?」
  私  「何が原因なのか検査してみましょう。」
コンピュータ・サーモグラフィTyTron C-3000には、腰に関わる問題を示しませんでしたが、腰と背中のジョイント部分には反応をがみられました。
腰を後ろに反らせても痛みはなく、前屈みになろうとすると痛みが激しくなって、身体を動かすことはできない状態でした。
アプライド・キネシオロジーによる検査で、身体を曲げるときに使われる「腸腰筋」を検査すると、陽性反応があらわれました。
アクティベータ・メソッドのベーシック・ケアで「神経のはたらき」を整えて、アプライド・キネシオロジーの検査手順でケアを進めていきました。
  私  「激しい痛みは改善するでしょうが、まだまだ不安定な状態ですからね。」
患者さま 「明日から東京なんです。大丈夫ですか?」
  私  「長時間イスに座るようなことはできるだけ避けていただきたいです。」
患者さま 「会議で一日中座りっぱなしです。」
  私  「・・・・・・・・」
痛みは大幅に改善し、動きもスムーズになったので、「助かりました。帰ってきたら、続いてみてください。」とのことでした。
ご要望にはお応えしたいので、私のできる範囲でケアをおこないましたが、つらい症状からの回復にはそれなりの努力も必要だと思います。遊びにも仕事にもお忙しい方の症例でした。