新しい生命

メンテナンス・ケアで来院されてらっしゃる30代の女性から、「子供が欲しいんです。」と、昨年末にご相談がありました。
カイロプラクティック・ケアを受けることによって、「妊娠できますよ。」と、確約することはできませんが、滞った神経システムを正常に働かせることによって、「丈夫な身体」をつくるお手伝いをすることは可能です。
産婦人科で受診した結果、妊娠のためのトラブルはないとのことでした。カイロプラクティックの検査では、子宮・卵巣に関する骨盤周辺 のトラブルがみられました。
アプライド・キネシオロジーの検査でも、子宮に関係する筋肉が大きく反応していましたので、「神経のはたらき」を整えたあとで、リンパと血液循環の改善をおこないました。
それらの調整を定期的におこなった後、新日本延命医学療法での内臓に対するアプローチをおこないました。というのは、妊娠で最も気をつけないといけないことは「冷え」だからです。
そして、1ヶ月後の来院で、「先日の産婦人科での診察で、妊娠が確認できた。」と、いう嬉しいご報告をいただきました。
新日本延命医学療法の創始者である宮原 一男医学博士(故人)は、「内臓が下垂することで血液循環が滞り、そこから身体が冷やされて病気が始まる。」と、考えられました。
私たちの身体は、36℃半ばの体温ですと、基礎体温 や身体細胞の新陳代謝は活発で、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つようにできています。
しかし、体温が低くなると、 自律神経のはたらきが乱れて排泄機能低下や消化酵素のはたらきが低下したりと、新陳代謝が活発におこなわれなくなります。
宮原先生は、半世紀以上も前から「冷えについて警告」されていました。そして、独特の手技で多くの方を健康へ導かれました。
私が22年前にカイロプラクティックの門を叩いた頃には、故人となられていましたので、宮原先生から直接ご指導を受けられなかったことがとても残念です。
宮原先生の素晴らしい理論を受け継いで、悩める方々へのお手伝いができるようにしたいと考えています。