首から肩にかけてのだるさ

七夕の日は、1年に1度だけ「おりひめ(織女 )」と「ひこぼし(牽牛)」が天の川の上でデートをする日といわれていますが、このお二人はご夫婦だそうです。皆さんご存じでした?
子供の頃には、笹に短冊をつるしてお願い事をしていました。大人になった現在、お願い事はたくさんありすぎて、笹が折れてしまうかもしれません。欲深い自分に反省です。
さて、今日は、20代女性が「首のだるさ」を訴えて来院された症例報告です。数年前より「首から肩にかけての強いこり」があり、あまりのつらさにクイックマッサージでその場をしのいでいたそうです。
整形外科を受診したときに、レントゲン検査がおこなわれて、「首の骨の5番目と6番目がズレているために、この症状が起こる。」と診断を受けたそうです。
私がカイロプラクティックを勉強し始めた21年前に、「首の骨がズレる。」なんていえば、「何をバカなことを・・・」と、お医者さまに一笑されましたが、今はそうではないようです。
当院のコンピュータ式サーモグラフィ TyTronC-3000の検査でも、首の5番目と6番目付近に強い反応を示していました。
この検査は「ズレた骨を探す」のではなく、どこの「神経のはたらき」がトラブルを起こしているのかを評価するものです。
アクティベータ・メソッドのプロトコルに従い、神経反射による分析を入念におこなって、骨盤、背中と首に対してアクティベータ器による調整をおこないました。
彼女は初めてのカイロプラクティック・ケアに少々緊張気味でしたが、ケアを終えて20分間休んでいただくとリラックスできたようで、顔はピンク色でお風呂上がりのようでした。
 私  「いかがですか?」
彼 女 「久しぶりにリラックスできました。いつも首と肩に力が入っていたんです。」
 私  「アクティベータ器の振動は怖くなかったですか?」
彼 女 「あんな小さな刺激でズレが治るのですね。」
 私  「カイロは骨のズレを正すのではなく、神経のはたらきを調整するんですよ。」
西洋医学もカイロプラクティックの考え方を徐々に受け入れていっているようですが、西洋医学では手術で「固定したり」「骨を削ったり」という方法しかありません。
最新のカイロプラクティックでは骨のズレは症状の原因ではなく、結果的にそうなったと考えます。なぜなら、その原因は「神経のはたらき」のトラブルによるものだからです。
カイロプラクティックによって、本来の「神経のはたらき」が回復すると、患者さまご自身の力で「身体を治す」ことが可能になります。
カイロプラクティックにできることは、「いつ?どこを?どのように調整するのか?」ということであって、患者さまの症状や病気を治療することではありません。
少々無責任に聞こえるかもしれませんが、身体を治すのは患者さまご自身であり、カイロプラクティックも西洋医学もその「お手伝い」をさせていただいているのに過ぎません。
医療の主役は、常に「患者さま」です。メディカル・ドクターもカイロプラクターも精一杯のケアと心を込めたアドバイスをさせていただきます。