木も見て、森も見る

今朝、目が覚めたら「ワーシ!ワーシ!」とうるさいほどにセミが鳴いていて、「ギョエーッ!」という程の日差しと気温のために、日課の早朝ジョギングをあきらめました。
関東では梅雨明け宣言されたそうですが、こちら大阪はこれでも「梅雨まっただ中」だそうです。まだまだ、嫌ぁ~なグズつく日が続くそうです(T_T)。
さて昨日、初期集中ケア段階を終了された方から、「一口に腰痛といっても、いろんなタイプの方があるでしょうから、治療する先生は大変ですねぇ。」というお言葉をいただきました。
この患者さまは、かつて整形外科や整骨院で治療を受けられていて、そこで腰痛を持っている患者さまにに対して、同じ治療がなされていることに疑問を持っておられました。
腰痛の患者さまには、「腰の牽引、電気治療、マッサージ、湿布薬」と、いうのが一般的です。酷い痛みにはブロック注射で様子をみて、場合によっては手術を薦めるという流れです。
これらは、腰痛という「枠組み」で考えた治療です。言いかえるならば、ドクターは「Aさんの腰痛」に対しての治療をおこなうということです。
一方、カイロプラクティックでは、身体を全体で一つとして考えています。「腰痛でお悩みのAさんの身体」に対してケアをおこなうということです。
私たちの身体は、ロボットや機械のように「部品を組みあわせたもの」ではありません。「こころ」を持ったエネルギー体、すなわち「生命体」なわけです。
ですから、身体が不調を起こしたときには「部品の修理」をするのではなく、生命の根源である「神経のはたらき」に着目し、原理原則に則ったケアをおこなうことが大切です。
「木を見る」・・・カイロ大学では「この患者さまの状態・病態を把握し、必要ならば専門医に照会する」ことを勉強します。
「森も見る」・・・その上で、どうしてそのような症状が起こったのか?カイロプラクティック的な分析をおこなって、「神経のはたらき」を調整する。
西洋医学は「病気を科学」していった結果、「木を見て、森を見ず。」という考え方です。「木もみて、森もみる。」これが「健康を科学」するカイロプラクティックの素晴らしさです。