運動神経が良いって?

6月がスタートして、一般的には衣替えの時期となりました。でも、朝夕には肌寒さを感じますから、それぞれの感じ方にあわせた衣服の調節を心がけたいですね。

さて、今日は「運動神経」についてのお話しです。運動会などで「彼は運動神経が良いね。」と、いうことを耳にすることも多いでしょうが、実は「運動神経」という名前の神経はありません。

「運動神経」の善し悪しとは、神経の善し悪しではなく、運動に関する「脳の伝達システム」や「運動の上手下手」を指して言っているものです。

つまり、「運動神経」が良いといわれる人は、脳がイメージした動きや姿勢を、スムースに身体に伝えることができる人だと言い換えることができるでしょう。

運動することへの脳の指令は、「運動連合野」→「運動野」→「脊髄」→「筋肉」へと、電気信号として伝えられますす。ここに、過去の運動記憶の中から動作の情報を引き出して修正して最適な動きを作り出します。

過去の運動記憶とは、運動するときの歩幅、身体の向き、手や足の角度などですが、過去に学習した様々な情報を、瞬時に引き出すことができるのが、私たちの脳のすごいところです。

基本的な運動スタイルを身につけるためには、幼い頃から外で遊ぶことやスポーツをすることで、多くの経験をさせてあげることが大切になってきます。