肉を食べて筋肉もりもり?

前回に引き続き、「帯津 良一医師」と「幕内 秀夫管理栄養士」の共著である”なぜ「粗食」が体にいいのか”から、有益な情報をご紹介させていただきます。

前回、これまでの食事に対する常識の錯覚として、「3つの錯覚」があるということをご紹介しました。今日はその「3つの錯覚」の一つ「肉を食べて筋肉もりもり」についてご紹介させていただきます。

昔から「わかめ」などの海草類を食べると、黒々とした髪の毛になるなどといいました。この本では、”海藻を食べると海藻のような髪の毛が生えるなら、もずくを食べるともずくのような髪の毛が生えるのか?”

また、”「オッパイをよく出すためには、牛乳を飲みなさい。」と、いう保健所があるが、これも笑い話ですよ。牛乳を飲んで、それが胸から出てきたら、それは牛乳ですよ。”
”私たちは食べ物を消化するわけです。消化するということは、まさに消して化けるということです。たとえば、ご飯には、オッパイを作る成分があるわけですよ。

体の中で様々な食べ物を消化し、オッパイをつくるのであって、牛乳を飲めばそのまま出てくるわけではないんです。それなのに、そういう錯覚がじつに多いんですね”

その他にも「骨粗鬆症には牛乳」、「貧血の人はレバーを食べろ。」と、いうのも同じことだとおっしゃっています。私たちの体は、いろいろな食品から体に必要なものをつくりあげているということです。

ですから、「肉を食べて筋肉もりもり」にもなりませんし、牛乳をたくさん飲んだからオッパイの出方が変わたっり、背が伸びるわけでもありません。

最近では、「関節の軟骨成分を摂取しましょう。」と、いうサプリメントが市場で氾濫していますが、このことと照らし合わせると、その効果の程は???

次回は二つめの錯覚、「欧米型の食生活が理想」についてご紹介させていただきます。