欧米型の食生活が理想?

西日本を中心に、各地で大雨による被害がニュース報道されています。被害にあわれた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。そして、一日でも早い復興をお祈りしております。

昨日のお休みは、自身の体の手入れのために、アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティックを受けに行ってきました。豪雨の中、「いざっ!奈良県五條市へ」と、車を飛ばしていってきました。

お陰様で、「今日は快調!快調!」で、とても気分良く目覚めることができました。「自分のして欲しいことを、他人にしなさい。」と、師匠 塩川DCがおっしゃったように、これで患者さまに全力投球できます。

さて、前回に引き続き、「帯津 良一医師」と「幕内 秀夫管理栄養士」の共著である”なぜ「粗食」が体にいいのか”から、有益な情報をご紹介させていただきます。

今日は、二つめの錯覚、「欧米型の食生活が理想」についてご紹介させていただきます。

”「アトピーの患者さんなどは若い人が多いですから、そういう患者さんのお母さんなどには、昭和40年以降に生まれた人もいます。

そんな若い患者さんやお母さんに、「朝はご飯と味噌汁と漬け物ですよ。それに納豆でも食べてみたら」と言うと、「えっ?」と驚く人もいます。

パンとコーヒーと牛乳とサラダ、それが普通の朝食だと思っているんですね。糠漬けを勧めると、ヨーグルトではダメですかと聞き返される始末です。

ヨーグルトがいいかどうかの話ではなくて、それほど欧米の食生活が理想であるという錯覚は、しみついているんですね”

このようなお話しは、当院でも珍しいことではなくて、発酵食品を勧めると、必ずといっていいほど「ヨーグルトがいいんですよね。」と、いう答えが返ってきます。

日本の食文化は、世界にも誇る事ができるものです。日本の発酵食品といえば、「糠漬け」です。テレビで「ヨーグルト」のコマーシャルはありますが、「糠漬け」はありませんから、忘れられてしまっているんですね。

”でも、欧米の食生活をまねた中で、一番深く日本社会に浸透したのは、肉や牛乳を摂るということではないのです。もっとも大きく食生活が変化したのは、主食よりも副食を多くたべるようになったということなんです。

日本人や韓国人や中国人は貧しいから、ご飯ばかり食べておかずが少ない。欧米の人たちは豊だから、少しのパンにたくさんのおかずを食べる・・・こう勘違いしてしまった影響なんですね。

つまり、欧米の食生活を理想だと考えた結果、ご飯をしっかり食べることは貧しいことなんだと思い込んでしまったわけです。” 

私たちが生まれ育った日本には、気候風土にあった食事があります。外国のものが日本の土地で生活することに適しているとは考えにくいですよね。

次回は「栄養を考えて食事をすることが科学的で正しい」という錯覚をご紹介します。