ストレスの影響 その2

「ストレスの影響 その1」で、「私たちの身体は、脳・神経系によってコントロールされています。」と書きました。その他にも、ホルモンの分泌を司る「内分泌系」も、身体のはたらきをコントロールしています。

成長ホルモンは発育を促し、副腎皮質ホルモンはストレスに対抗し、性腺刺激ホルモンは生殖器を刺激したりと、脳や副腎、甲状腺などから分泌されるホルモンも、身体のはたらきをコントロールしています。

たとえば、糖や脂肪の代謝に関わる副腎皮質ホルモンである「コルチゾル」は、マラソンなどの過酷な運動するときに、その血中濃度は著しく上昇します。これは身体に関わるストレスに対抗するためです。

これらの精緻な免疫システムが作動しているからこそ、私たちの身体は外からの異物に対抗できます。次回は、これらのコントロールシステムが、ストレスによってどのような影響を受けるのかをお話ししたいと思います。

雑誌「Tarzan」参照