ストレスの影響 その3

自律神経と内分泌系、そして免疫系の3つのシステムが密接に関わって、私たちの意識外のところで、臓器の働きをコントロールしています。

ところが、様々なストレスか加わると、3つのシステムが上手にコントロールができなくなることがあります。そのストレスが一時的なものであるならば、働きの悪くなったシステムを、他のシステムでフォローすることができます。

しかし、そのストレスが大きなものであったり、長期に渡って加わり続けると、臓器の働きが気がつかない間に、その働きが低下してしまいます。

最も影響を受けやすいのは皮膚や生殖器で、ストレスによって肌荒れや精子の数が減少することは良く耳にしますね。男性はインポテンツ、女性は生理不順など、生殖器はストレスの影響を最も受けやい臓器です。

次に、消化器である胃腸。ストレスで潰瘍が起きたり、排便障害を起こすことも少なくありません。腎臓、肝臓、肺などは比較的影響を受けにくい臓器ですが、気管支に影響する可能性もあります。

最後までストレスの影響からガードされているのが、脳と心臓です。私たちの身体は3つのシステムを最大限に駆使して、生命維持に最も重要なこの二つを守っています。

現代人の生活で、「ストレスがほとんどない。」と、いう方は存在しないでしょう。ですから、都会では「癒し」という言葉が氾濫しているのでしょう。

ストレス解消法として、「スポーツをする」や「海や山へでかける」などと、「癒し」を求めてストレスから逃れることに意識が向いてしまっています。

それらのことも重要ですが、内分泌系と免疫系をコントロールしているのは脳・神経系ということを忘れてはいけません。カイロプラクティックで、脳・神経系をしっかり手入れすることは、現代人の必須課題ということができるでしょう。

そして、ストレスをストレスとならないように、心身条件反射療法で「こころとからだ」の関係性を調整することも、健康管理のためには重要なことだといえるでしょう。