手術後からの眼の奥の痛み

6年前に脳腫瘍を摘出された患者さまが、右脚の痛みを訴えて来院されました。この痛みは頭の手術後から、徐々にはじまって、腰部椎間板ヘルニアとともに、気功治療にて腰の痛みは改善されたとのことでした。

問診を始めると、主訴には書かれていない「眼の奥の痛み」を強く訴えられました。手術後から始まったこの痛みを主治医に尋ねると、「頭の中はきれいになっている。しばらくするとなくなるだろう」とのこと。しかし、6年続いている眼の奥の痛みに、苛立ちは隠せません。

「当院でお手伝いできるかどうか、検査させて下さい。」と、頭部を触診すると、右側頭部に大きな段差がみられました。頭を開いたのですから当然なのですが、頭の皮膚や筋肉を切って、頭蓋骨を開いたわけです。

心身条件反射療法での触診をおこなうと、この段差を中心として大きく強いエネルギー・ブロックがありました。触診の手を離して、迷わずにこう告げました。

 私   「回復へのお手伝いができるでしょう。」

患者さま 「治りますか?お願いします。」

アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティック・ケアをおこなった後で、頭蓋骨の調整をおこないました。通常おこなう頭蓋骨の調整に加えて、エネルギー・ブロックを取り除くように振動刺激による調整をおこないました。

すると、エネルギー・ブロックが解放されたと感じた瞬間のことでした。

患者さま 「あっ・・・」

 私   「何か?」

患者さま 「痛みが和らいだ。」

 私   「良かったですね。」

カイロプラクティック心身条件反射療法などの自然療法では、「身体がきちんと働いているのか?」ということに注目しています。何処かに上手く働いていないところがあれば、「何故そうなっているのか?」と分析して施療していきます。

お医者さまでは、「身体に病気があるかどうか?」を診察して治療をおこないます。西洋医学とカイロプラクティック心身条件反射療法まどの自然医学、どちらにも基礎医学がベースになっていますが、医学の考え方が変わると、患者さまへのアプローチも変わります。