骨折とカイロプラクティック

腰痛と下肢痛を訴えて、初期集中的ケア段階にある70代女性が、「折角良くなっていたのに、えらい(たいへんな)ことしてしまいました。」とのこと。

自宅のガレージから階段を上って家に入るときに、つまずいて身体を捻ったとのこと。その際に顔を階段に強打したようで、額には大きなコブと青あざがありました。

背中と首の痛み、そして捻ったという脇腹を押さえて、ややくの字でベッドまで歩いて来られました。こんな時、年齢からも受傷した様子からも、真っ先に疑うのは「骨折」です。

「骨折」はカイロプラクティック・ケアの禁忌症の一つです。しかし、それ以外の部位に関してはカイロプラクティックによるケアが可能ですから、「今の時点で僕に出来ることをさせていただきます。」と、お伝えしました。

アクティベータ・メソッドによるカイロプラクティックは、身体を捻ることも、後ろから押さえることもしませんから、安心してケアを受けることができます。

ベーシック・ケアと、必要最小限のアドバンス・ケアを終えて、ベッドから降りていただくと、「痛みはありますが、随分と楽に動けるようになりました。」と、笑顔でお話しされました。

その後、すぐに整形外科で診察を受けていただくと、「肋骨が折れていました。」と連絡がありました。このように、整形外科で診ていただかなければならないこともありますが、カイロプラクティックにしかできないこともあります。

整形外科では、構造的なトラブルを扱いますが、カイロプラクティックでは機能的なトラブルを扱います。整形外科で「骨には異常ないですね。」といわれても、痛みが一向に治まらないという声を良く耳にします。

カイロプラクティックでは、身体を一つのユニットとして捉えますから、どこにはたらきの異常があるのかを独特との検査法で見つけ出します。そして、異常を見つけたら、直ちに修復できるように導きます。

しかも、自然な方法で身体に優しい技術で接しますから、骨の弱い高齢の女性や幼い子供でも安心してカイロプラクティック・ケアを受けることができます。