加齢は自然現象  

以前、東洋医学会専門医 木村 容子先生が著された「漢方の知恵で ポジティブ・エイジング」をご紹介させていただきました。

ポジティブ・エイジングとは、年齢を重ねることに対して否定的にならないで、肯定的、前向き(ポジティブ)に対処していこうという考え方です。

私たちは1年経つごとに1歳年齢を重ねるのですから、加齢(エイジング)は自然現象であって、誰にでも起こることだといえます。

そうならば、加齢(エイジング)に抵抗・対抗(アンチ)するよりも、年齢を重ねることに対して積極的(ポジティブ)に対処して、時計の針を積極的に遅らせましょう。

この文章を読んだときに、素晴らしく柔軟生の高い考え方に感動しました。

加齢は誰にも止めることはできませんが、老化はコントロールが可能ということです。

老化とは、年齢以上に外見や身体の働きが老いてしまうことです。記憶力や視力、聴力、体温調節などの生理機能の低下や、足腰が弱ることなどです。

漢方からみた病気の原因には、「気候の変化」(外因)、「感情の変化」(内因)、過労、寝不足や不摂生な食事などの生活習慣(不内外因)があげられます。

「四季の変化」や「過度な感情」さえも「老化」に繋がるうえに、忙しい現代人は生活習慣の影響を強く受けて、老化を早めるリスクが高いといえるでしょう。

心身条件反射療法では、感情が身体に与える影響を重要視していますが、生活習慣病も感じ方の習慣病と考えることもできます。