呼吸   

長らくお休みしていました貝原益軒の養生訓から呼吸についてご紹介します。

大きく空気を吸いこむ

人は呼吸をして生きている。

外の空気と体内の空気は同じものである。

しかし、体の中に入った空気は汚れる。

それを外の清らかな空気と入れ替えるのである。

たまには大きく空気を吸いこむといい。

呼吸はゆっくりとする

いつも呼吸はゆっくりとする。

体の奥にまで届くような気持ちで吸いこむ。

急いで呼吸をしてはいけない。

呼吸は体中の気の通路

呼吸を整え、静かにしていると、息が次第に少なくなる。

これを繰り返すと息づかいがないように思える。

ただ腹の中でかすかに息をしているように感じるだけになる。

かくして神のごとく安らかになる。これが気を養う術である。

呼吸は体内の気の通路であるから、

荒々しくしてはいけない。

江戸時代の儒学者である貝原益軒が残した養生訓には、生きていることへの感謝の念を忘れることなく、健康で長生きするための提案が記されています。

また、追々ご紹介できるようにしたいと思います。