ストレスと腰痛
昨年末、日本整形外科学会と日本腰痛学会は、
腰痛の発症や慢性化には心理的なストレスが関与しており、
画像検査などでも原因が特定できない腰痛が大半を占める
との診療ガイドライン(指針)をまとめました。
以下,、東京新聞の記事をご紹介します。
腰痛にストレス関与 安静有効と限らず 画像検査大半不要
重篤な脊椎疾患の兆候がない限り、すべての患者に画像検査をする必要はないとしている。
腰痛があればまずエックス線で骨や神経の異常がないか調べる現在の診療の在り方が変わりそうだ。
腰痛の診療指針は初という。
個々の医師の経験や勘により行われてきた診療を、
科学的な根拠に基づいて統一的に行うのが目的で、
両学会の専門家が医師向けに策定した。
指針によると、腰痛は発熱や胸部痛といった危険信号の有無などで
- がんや外傷、感染などの重い脊椎疾患が疑われるもの
- まひやしびれ、筋力の低下など神経症状を伴うもの
- 原因が特定できない非特異的腰痛
に分類することが重要とした。
非特異的腰痛は、いわゆるぎっくり腰やストレスが原因となっているものを含み、全体の85%を占めるとの研究があるという。
非特異的腰痛は、職場での人間関係や仕事量の多さ、仕事上の不満、うつ状態など心理社会的要因が関与している強い証拠があると指摘。
ストレスを軽減するためにものの考え方を変える認知行動療法などの精神医学療法が有効だとした。
また、安静は必ずしも有効ではなく、非特異的腰痛ならできるだけ普段の動きを維持した方が早い改善につながるという。
発症から三カ月以上たった慢性腰痛には運動療法は効果があるとした。
これまでの治療でなかなか効果を感じられなかった方々にとって、
今回のガイドラインは朗報ですね。
当院ではストレスからの腰痛に対して、
以前より心身条件反射療法で対応しています。
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