科学的に脳を癒す方法

脳


アメリカの精神医療は大きく変わりつつあります。


日本では一般的な薬物治療は、


アメリカでは避けられる傾向にあります。


その背景にあるのは、


脳を「1つの臓器」として扱い、


これをダイレクトに治療しようとする


脳科学アプローチの発展です。


脳科学


先端脳科学の成果をもとに、


副作用のある薬に頼らなくても、


心の不調を改善できるめどが立ってきました。


また、カウンセリングの分野でも、


瞑想などを含んだ


第3世代認知行動療法といった


最新トレンドが生まれています。


瞑想と言っても


この休息法は、


リラクゼーションや宗教とは


根本的に違います。


この領域にも脳科学が入り込み、


瞑想が脳によい変化をもたらすことが


実証的に確認されているからです。



脳は「何もしない」でも、勝手に疲れていく



「瞑想」と聞くと、


ちょっと怪しげなイメージを


持たれるかもしれません。




「そんな面倒なことをしなくても、


 何も考えずにぼーっとすれば、


 脳は休まるんじゃないの?」




と考える人もいることでしょう。


しかし残念ながら、


どれだけ無為な時間を過ごしても、


それだけでは脳は休まりません。


むしろ、どんどんエネルギーを


消耗し続ける可能性すらあります。




脳は体重の2%ほどの大きさにもかかわらず、


身体が消費する全エネルギーの20%を使います。


さらに、この脳の消費エネルギーの大半は、


デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)


という脳回路に使われています。


デフォルト・モード・ネットワーク


DMNとは・・・


内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、


下頭頂小葉などから構成される


脳内ネットワークで、


脳が意識的な


活動をしていないときにでも


働くベースライン活動です。


自動車の「アイドリング」


イメージしてもらうとよいでしょう。


このDMNは、脳の消費エネルギーの


なんと60~80%を占めていると言われています。




つまり、ぼーっとしていても、


このDMNが過剰に働き続ける限り、


脳はどんどん疲れていくわけです。




「一日ぼーっとしていたのに、


 なぜか疲れが取れなかった」




という人は、


このDMNに過剰な活動を


許してしまっているのかもしれません。


つまり、


DMNの活動を


抑える脳構造をつくっていかないと、


真の休息は訪れないというわけです。


脳の休息法


「脳の休息法」である


マインドフルネスが


集中力やパフォーマンスを高める


最短ルートになるのです。



~『世界のエリートがやっている 最高の休息法』より~

つづく・・・



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