金柑(キンカン)

家内の実家には、大きな金柑(キンカン)の木があります。毎年この時期になるとたくさんの実がなります。今日はこの金柑のお話しです。
金柑は、「ミカン、キンカン、かぜひかん」と、古くから風邪の妙薬として知られています。原産は中国で、柑橘類の中では最も小さい果実です。
7月~10月頃に花が咲き、冬に実をつけます。皮ごと食べられるのが特徴で、甘味や栄養も皮に多く含まれています。
ビタミンCの含有量はレモンとほぼ同じで、5~6個も食べれば1日の必要量が満たせるといわれるほどです。
ビタミンCの吸収をよくして、毛細血管を強くする働きがある「ヘスペリジン」(ビタミンPの本体)も含んでいるので、動脈硬化、高血圧にも有効です。
風邪の予防、喉の渇きを止め、炎症を抑える効果がありますので、扁桃腺がはれているときにも喉にやさしく作用します。
カルシウムやビタミンE、βカロチンも多く、特にビタミンCは皮に多く含まれているので生のまま丸ごと食べるのが一番効果的です。
お水でさっと洗ったあと、そのまま皮を剥かずに「丸かじり」が良いでしょう。その他、甘露煮、果実酒などにも使えます。