カニ

この時期の鍋物に欠かせない「カニ」。カニは一般に 低脂肪、高タンパク、低カロリーの食品ですから、肥満や生活習慣病でお悩みの方々には格好の栄養食です。
カニには、アミノ酸の一種である「タウリン」が豊富に含まれています。タウリンは、血圧を正常にし、心肺機能の強化、貧血の予防、悪玉コレステロールの減少に効果があるほか、肝臓の強化、胆石や動脈硬化の予防、疲労回復や視力の向上などにも有効です。
糖分の代謝に必要なビタミンB群、貧血を防ぐ鉄、強精作用の亜鉛、骨や歯を強くするカルシウムなどが豊富に含まれています。
かにの殻には、食物繊維の一種であるキチン・キトサンが含まれていて、腸内の善玉菌を増やして整腸作用を発揮します。
身体の自然治癒力を高め、免疫力を増強し、血圧を上げる作用をする物質を吸着し、体外に排出するといった働きがあります。
中国や日本では、古くからカニの殻を弱火で時間をかけてあぶった後、砕いて粉末にしたものをお湯にといて飲むと、「腹痛や腫れ物によい。」として重宝されてきました。昔の人たちは、経験的にそれらの効果を知っていたようです。