東洋医学的思考

「東洋医学」には「西洋医学」にはない独特の診断方法があります。それは「東洋医学」の特徴は、自己治癒力を高めて、それを維持する上で、心身への「出入」のうち「出」を重視していくように教えていることでしょう。
物質的な「出」とは「毒」を出すことで、尿などと一緒に体外へ流すことです。「摂りすぎた過剰な栄養」を出すこと、「余分な塩分や糖分」を出すこと、「細胞の隙間に溜まったいらない液体」を出すなど・・・
本来、身体にとってはいらないものを体外へ出していけば、自ずと「自己治癒力」は生まれるということです。
「こころ」についても同じことが言えるでしょう。長く続くような「過剰な感情」を持たずに、「感情のバランス」をとることは大事なことです。毎日毎日起こっていたり、深く悲しみにくれていたりするなど、度を超した感情を持ち続けることは良くないと教えています。
逆に出すべき感情を出さないで自分の心を抑圧することもいけないことだと教えています。「過剰な感情は持たず、しかも出すべき感情は出す。」と、いうのは難しいことです。
「自分が使いこなせない知識、考え方はかえって自分をしばってしまうので、自身をしばってしまうそういう観念は捨てなさい。」と、東洋医学では教えています。