スポーツの名将に何を学ぶか

長年お世話になっている株式会社ワイズメンコーポレーションのフィナンシャルプランナー 田中 義人さまから、有益な情報がメールで定期的に送られてきます。今回のテーマは「スポーツの名将に何を学ぶか」です。

そこには、FIFAバロンドール2011を受賞されたなでしこJAPANの佐々木監督についても触れられていました。以下抜粋です。

上から目線ではない、横から目線とは

佐々木監督のユニークな監督方法は「横から目線」と言われるもので、選手の得意分野を引き出し、自発的な成長を促すものです。監督と選手、指示を与える者と受ける者という「上から目線」の関係ではなく、言うべきことをきちんと言える関係です。

企業などでもこうした視点での若手育成を行う例が増えているようですが、なかなか自発的に成長するのを待てず、上司が辛抱できずに「こうすべきだ」「あぁしたほうがいい」というような具体的なアドバイスを与えてしまいがちです。

佐々木監督の場合は、まず「誰のために監督をやるか」を考えたと言います。

「気持ち的にはクライアントは選手だという感覚で仕事をしている。指導者の情熱は目の前の選手の力を引き出すことを目的として、誠実に注がれなくてはならない。でも監督は往々にして勝たせなければ、教えなければと焦り、型にはめてしまいがちだ」(「なでしこ力」講談社)

これまで、スポーツの監督やコーチというと、技術的な面に力を注いで、メンタル面に焦点を合わせることはあまりありませんでした。ですので、コーチというと技術指導やアドバイザーのイメージもたれる方が多いのではないでしょうか。

先週、東京で開催されたICCコーチ養成講座では、人が望むように変化するのを助けて、行きたいと望む方向に行くことを助けるというコーチングを勉強してきました。

佐々木監督の言葉を借りて、カイロプラクターとしてのスタンスで言葉に置きかえてみると、僕の目指す方向が見えてきます。

「気持ち的には患者さまが主人公だという感覚で施術をしている。カイロプラクターの情熱は目の前の患者さまの自然治癒力を引き出すことを目的として、誠実に注がれなくてはならない。でもカイロプラクターは往々にして治さなければ、救わなければと焦り、型にはめてしまいがちだ」

これからは如何にして患者さまと共にゴールまで歩むのかということに的を絞って精進して参ります。