痛みの原因は?

先日、東京でのアクティベータ・セミナーの中で、長谷川淳史氏による『腰痛概念の劇的な転換』の講演がおこなわれました。
長谷川氏は「腰痛は怒りである。」の訳者で、TMSジャパンを主宰されています。全国の腰痛で苦しんでおられる患者さまへ、有益な情報を発信しておられます。この講演では「レントゲン検査やMRIなどの画像診断は無意味である。腰痛の原因は構造的なものではない。生物・心理・社会的疼痛症候群である。」と、強調されていました。
さらに、「患者の不安や恐怖をあおり、生物学的損傷を匂わせるような「変形性脊椎症」「椎間板ヘルニア」「脊椎辷り症」「脊椎の不安定性」「関節可動域の大小」などといった用語の使用は避けるべきであり、患者を安心させるのが望ましい。」とも。
最後に、「美味しい料理を作るには新鮮な食材(最新のエビデンス=診療ガイドライン)が必要だ。賞味期限が過ぎて腐敗した食材(時代遅れの情報)はいただけない。食材は新鮮であればあるほどよい。そして、食べる人の好き嫌いや食物アレルギーの有無(患者の価値観や背景)も知らなくてはならないし、最終的には料理人の腕(治療者の技術と経験)がものをいう。」と、おっしゃいました。
現在、当院では「アクティベータ・メソッド」と「心身条件反射療法」、そして「アプライド・キネシオロジー」と、3つの食材を仕入れて、料理の腕を磨いています。
できることなら、カイロプラクティック界の三つ星レストランに成れるように精進していきたいと思います。