ポジティブ・エイジング3

気がつけば6月も終わり、1年の半分が過ぎたことになります。年々、時間が過ぎるのを早く感じるようになりました。そういえば、母親が私の年ぐらいに同じことを言っていました。
さぁ、2009年の後半も、目標に向かって突き進みます!現在、できることから始めていって、「統合医療学会の認定試験の合格」と、来年は「心身条件反射療法の認定師」を目指していきます。
さて、今回も東洋医学会専門医 木村 容子先生が記された「漢方の知恵で ポジティブ・エイジング」から、ご紹介させていただきます。
江戸時代の儒学者「貝原 益軒」が薦める「身体の手入れ」の一つとして、「食養生」を薦めています。「何を」、「いつ」、「どのくらい」食べるのか?の最終回です。
昔からいわれているように、「腹八分目」が基本です。「「美味、珍味の食べ物が出てきても、腹八・九分目でやめなさい。十分に飽食すると、あとで災いとなる。」と、「貝原 益軒」の「養生訓」に記されています。
ショウジョウバエからマウスにいたる様々な生物を対象にした実験においても、お腹一杯になるまでエサを与えたときの、70%までに量をおさえると、大幅に寿命が伸びたという結果が出ています。
人間に近いサルでの実験では、同じ日に生まれたサルを使って、満腹になるまでエサを与えたものと、腹八分目でエサを与えたものとで老化と寿命について比べました。
結果は一目瞭然でした。腹八分目でエサを与えられたサルは、若くてはつらつとしていましたが、満腹までエサを与えられたサルは、年老いてヨボヨボしていました。このように、満腹になるまで食べることは、老化や受命に大きく関係します。
さらに「養生訓」には、「夕食は朝食よりも滞りやすく、消化しづらい。夕食は少ない方が良い。」と記されています。食事の量は、朝:昼:夕=10:8:6になるように心がけることが大切です。
一日の「エネルギー・チャージ」である朝食の量を多くし、夕食を少なめにすることで、寝ている間の胃の負担を少なくすることができて、翌朝の目覚めが良くなります。そして、「朝食を食べたい。」と、いう気持ちにもなることでしょう。