背中の痛み

今日から7月が始まりました。1年の半分が過ぎましたが、皆さんは今年の目標をクリアできていますか?私は心身条件反射療法の認定盾を取得するために、毎日パソコンと格闘してレポートの作成中です。

さて、心身条件反射療法の適応症例は、肩こりや腰痛などの神経・筋骨格系、ゴルフイップスやテニス肘などのスポーツ障害、便秘や動悸などの自律神経系のトラブル、小児のアトピー性皮膚炎や中耳炎など、様々な症状があげられます。

肩こりや腰痛などの神経・筋骨格系の症状は、治療が終わったその場で症状が変化しますので、患者さまが驚かれることは少なくありません。

今日は「背中の痛み」を訴えて来院された患者さまのケースをご紹介します。患者さまは60代の女性で、ある教室で生徒さん達を育てていらっしゃいます。

心身条件反射療法のプロトコルに従って、どういったことが「背中の痛み」の引き金になっているのかを、パターン検査によって調べていきました。

患者さまには「背中の痛み」を大げさに感じるようにイメージしていただいて、筋肉の反射検査をおこないます。ここで五感情報から「視覚」→「人」、ジャンル分野からは「仕事関係」に大きな反応を示しました。

 私  「仕事関係で、何人の生徒さんが思い浮かびますか?」

患者さま「たくさんいますが、気になる方は5人ですね。」

 私  「では、5人の生徒さんの顔を、一人ずつ思い出して下さい。」

と、いう具合に検査を進めていくと、一人の生徒さんに大きな反応が見られました。

 私  「この方に反応しますが、何か気になることはありますか?」

患者さま「この人が、これから成功できるか心配なんです。」

この「心配」という感情が、身体の緊張を生み出していたようで、「心配」から「安心」へ感情を切り替える調整をおこないました。

 私  「最初に戻って、背中の痛みを大げさに感じてみて下さい。」

患者さま「う~ん、先生、全然痛くなくて、イメージも難しいです。」

このように、ご自身の症状をイメージできなくなるほどの回復をみるケースは稀ですが、神経・筋骨格系の症状は、その場で症状が大幅に軽減するか、消失することは珍しいことではありません。

心身条件反射療法の治療を受けられる施設はまだまだ少ないですが、こちらのサイトよりお近くの先生にご相談されててはいかがでしょうか? (心身条件反射療法協会のホームページ)