百尺竿頭に一歩を進む  

今朝はひどいどしゃ降りの雨で、患者さまは、靴だけでなくも靴下までもびしょ濡れでした。そんな雨の中をご来院いただいて、感謝申し上げます。九州方面では、またもや土砂災害があったようで、心よりお見舞い申し上げます。

日本列島の各地でひどい降雨量が記録されていますが、どうぞ皆さまお気を付け下さいませ。

さて今日は、「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」より、「百尺竿頭に一歩を進む」をご紹介させていただきます。

百尺竿頭に一歩を進む(ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ) 

そこで満足せずに、さらに歩みをすすめよう

「百尺竿頭」とは長い長い竿の先のこと。厳しい修行を経てやっと到達できる悟りの境地をさしています。しかし、悟りを開いても禅の道に終点はありません。

その竿の先で「さらに一歩を進めよ」というのです。

中国の禅僧 長沙は「竿の先にとどまろうとする者は、悟ったといっても真の悟りにはいたっていない。竿の先からさらに歩みを進め、世俗世間に身をさらして衆生を救う努力をしなければならない。」と、言っています。

私たちは日々努力しても、高みのてっぺんまで行き着くことはなかなかできません。でもまだ先があるからこそ「もっとがんばろう」と思うことができます。

ところが、いつの日か目標を達成してそれなりの高みに達すると、多くの場合「もうこれでいい」と満足し、その位置に安住しようとしてしまうもの。

たとえ成功してもその地位に甘んじることなく、自分が得てきた経験や技術を次の世代に伝えたり、驕ることなく向上心を持ち、「間断(かんだん)なき歩み」をつづけましょう。

先週末、東京で開催された心身条件反射療法研究会 Basic 2に参加してきました。

プレゼンテーションの中で、

「『それはもう知っている』と思うことで、われわれは学習の機会を失ってしまう。」

という生理学者 クロード・ベルナールの言葉を話されました。

何時、何処でも決して慢心せず、学ばせていただいているという気持ちを忘れないようにしたいと思います。